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澱みに浮かぶベージュの蛇 -A Floating Beige Snake on Deposit

もやもやっと、水面から顔を出してます。 みそじ系。

2017'04.30.Sun
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2007'09.29.Sat
有栖川有栖「女王国の城」読了。
15年ぶりの江神シリーズ。途中ご飯やおやつをはさんで、500ページ、ほぼ一気読みでした。読み終わるのが勿体ないと久々に思いましたね。

序盤はなかなかペースに乗れなかった(説明口調だから?)のですが、城の建物の絵と図を見たあたりから俄然面白くなって。どんどん事件が展開して、情報が増えて、そしてシリーズお約束の「読者への挑戦」。その少し手前まで、ある仮説をもって読み進めていたのだけど、「挑戦」前に提供された情報で齟齬が合わなくなり、「あれあれあれ?」と「挑戦」を目の前にして腰くずれ。( ̄∇ ̄;)ハッハッハ

ま、推理小説を読み進めていて。「こいつが犯人だ!」と思いつくことの方が少ないのですが、今回はイケルと思ったのに・・・。それくらいきっちり情報が丁寧に書き込まれていたのでしょう。出てきた解決は、自分の仮説よりもスケールが大きいもので、驚きました。

一応、以下は微妙にネタバレなので↓
最近、宗教モノでクローズド・サークルを扱う推理小説の傑作はいくつかあります(法月綸太郎「誰彼」や石持浅海「月の扉」、麻耶 雄嵩 「木製の王子」など)が、ちょっと系統が違うような気がします。「カルトは怪しい(実際怪しいけど)」という考えで凝り固まってそれだけで人類協会側の行動の説明を思考停止状態で受け入れてしまうんですね。カルトに対する先入観がミスリードになっている。人類協会の行動の原理が最終的にはカルト的なものではなく、ああいう状況にある場合には自然なものだったと分かったときに更にビックリしました。

有栖川有栖の作品は、衝撃の解決!というよりもじっくりと仮説を組んで犯人を絞っていくという論理的解決が特徴で、今回の「女王城の国」も、そのお手本のような作品だと思いますが、上の反転部分は衝撃的でした。

有栖川有栖だし、「江神シリーズ」だし、15年ぶりだから、かなり期待値のハードルが高かった。(そして、値段も高い)。それを全てクリア、満足です。もっとずっと読んでいたかった。早く、最終作を書いていただきたいという望みをこめて。できれば自分が死ぬ前に。アリスとマリアの行く末も描いてください。

追記:
定価(本体2200円+税)、とカバーに書いてありますが、これって総額表示関連の法律に引っかからないのかなぁ。

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