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澱みに浮かぶベージュの蛇 -A Floating Beige Snake on Deposit

もやもやっと、水面から顔を出してます。 みそじ系。

2024'11.23.Sat
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2007'09.23.Sun
北森鴻「支那そば館の謎 裏京都ミステリー」読了。

北森鴻、最近よく読んでます。「花の下にて春死なむ」から始まるビアバー香菜里屋を中心とした連作短編集が一番好きで、「蛍坂」が最近文庫落ちしたので読んだところです。その解説に、《裏京都ミステリー》シリーズなるものが別にでている、それはユーモアというよりギャグミステリ、と書かれていたので、早速文庫にてこの本をゲットしました。

ギャグのオンパレードを期待してたのですが、あくまでもエッセンスで留まるものでしたね。他はシリアス。貧乏寺の寺男、しかしその過去は怪盗だった---という設定は大好きなので、楽しく読ませていただきました。やはり、この人は短編の名手だな、と重ねて感じました。バカミスですが、読ませる(バカミスだから、かも)。「不如意の人」が一番笑いました。京都のことはあまり知らないので、謎解きはお手上げ状態のときがありましたが、全然OK、ノープロブレムです。むしろ、京都についていろいろ知ることができて楽しい。

バカミスを謳っている(?)けれども、食事の描写のキレは他のシリーズと変わらず、旨そうです。

一文引用:
『大日本バカミス作家協会賞「鼻の下伸ばして春ムンムン」』
これだけだとひどいので:
『バカミスとはなにか。俺の解釈するところ、バカミスとは現実を悪意と狂気で無理矢理ねじ曲げ、常識から逸脱した世界に浮かぶ犯罪トリックを、嘲笑のロジックでもって解き明かしたシロモノであるらしい。まあ、平たくいえば、「んな、アホな」と脱力するしかない小説である。』

立派にバカミスです。この作品。

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